the cabsについて

私、

解散したバンドだとハヌマーンとかandymoriとかゴイステとか色々好きですが、とりわけ竹内電気、BLANKEY JET CITY、SUPERCAR、the cabsが好きです。

今回はthe cabsについて書きたいと思います。

the cabsは高橋國光(guitar)、首藤義勝(vocal/bass)、中村一太(drum)のスリーピースバンドです。

國光くんの失踪からそのまま解散しちゃいましたね。当時すでに邦ロックに片足ハマりかけていた私は、ロッキンにキャブスが取り上げられてるのを見て聴き始めました。

まさかそんなに早く解散するとは思ってなかったけれど、当時はそこまで惜しんだ記憶はないです。

解散してから首藤義勝はKEYTALK、中村一太は私が大好きだったplentyに。高橋國光はソロ活動をしています。

首藤義勝は言わずもがな、ですよね。KEYTALKは大好きなので！

一太くんのドラムはめちゃくちゃうまいしとても正確なのに度々の解散でまた見ることが出来なくなってしまった…。plentyという素晴らしいバンドに入るって聞いた時はすごく嬉しかったです。plentyの曲は夜に聴くとたまにほんとに泣けてきます。ラストライブの手紙はホントに後世に残して欲しい。

残響レコードのバンドは暗いけどテクニックすごいしだいぶクセがあるのでついつい好きになっちゃいます。cinema staffとか9mmとかピープルとか。cinema staffはthe cabsの先輩にあたるので親交が深かったらしいですね。三島さん…。

私がthe cabsで好きな曲はYour eyes have all the answerと2月の兵隊でしょうか。ラズロ、笑っても好きです。

歌詞が哲学的で正直よくわかんない時ありますけど音楽が滅茶かっこいいです。漠然と愛を歌ってるな…って考えたりします。

マスロック要素が強い。音と音のあいだに出来る間がかっこいいって初めて思いました。休符に意味を感じるというか…。変則的なリズムって不安定だからこそかっこいいんですよね〜！高度！

Your eyes have all the answerはthe cabsにしてはいい意味で普通な曲なのではないでしょうか。ストレートでいいです。義勝さんの声だからいいのかもしれない。シネマのSEで流れそうな感じ。

MV結構独特で、心に重いんですよね…。淡い色味とフィルム感が世界観を引き立ててると思います。シンプルだけどピッタリという感じです。

the cabsは失踪が故の解散でしたが、それでよかったのだと思います。破滅を歌っているような彼らにはこれくらいの謎が残ったままの解散がいい。

ハッピーエンドだけがいいなんて誰も決めてないんです。

この記事、エルレが復活ライブをするって発表された時に下書きしたやつです。

もう一生お蔵入りさせとくか〜って思っていたのですが、國光くんの作った曲が「楽園の君」というタイトルだっから。やっぱりちゃんと稚拙な文章なりに思いを残そうと思いました。

私の大好きなcinema staffの飯田くんが歌って、ピープルの大吾くんがドラムを叩いて、元ハイスイノナサの愛ちゃんがコーラスしてくれる、大好きな残響レコードの面々。好きだった國光くんのアルペジオ。

石田スイ先生のコメントにあった、いつもは「なんでこんなもんを作っちまったんだ」という國光くんが珍しく、「これはいい曲だと思う」といった(らしい)こと。

好きなシネマのメンバーみんなが、國光の曲について触れてくれたこと。久野くんが次は対バンしたいなってつぶやいてたこと。

今までで1番すっと入って来て優しい歌詞。そして曲名が、the cabsがやることなく終わってしまったツアーのタイトル、楽園の君。

聴いた時に涙が出ました。嘘のような本当の話なんですけど。

各々が作る曲をこれからも聴ける世界なら、生きてもいいなってぐらい大きい存在でした。きっとこれからも。