12日目 エスパー(ミツメ)
今日はミツメについて書きたいと思います。
私はミツメが好きなのですが、今のところ一番好きな曲がエスパーです。もちろんあこがれとかうつろも好きです。
優しい曲すぎる。どうしたらこんなに優しさだけを詰め込めるのだろうか。
直接的な歌詞じゃないからこそ伝わるニュアンスがあって、日常的なそれがとても心地よいのです。
映像も淡々と誰にでもある日常を映すような。
だけどそれがピッタリなのです。ショートフィルム感がツボ。モデルの女の子は中島セナさん。めちゃかわいいのですが12歳らしいです。何事。。。ボーカルがバカリズムに似てるとかよく言われてます。わかりますけどね!笑
監督はミツメの霧の中、ceroのロープウェーを手がけてる仲原達彦さん。ceroのロープウェーいいよね…。
初めて聴いた時は謎の不協和音があって違和感を感じましたが、数回聴くとストン、と落ちていく。もう私の一部になったような感覚。
あとサイケな音がいい感じに流れるからたまらない。
シンプルゆえになじみやすいし、飽きにくさがある。
サビの
「時には君を知りすぎたつもりなのに
瞳の奥に 何もかもわからなくて
名前を書いて消していた頃みたいに
呼び合うこともしないまま 夜はふける」
…めっちゃ良くないですか??
私の中での解釈。間違っているかもしれないけど。
「時には君を知りすぎたつもりなのに 瞳の奥に 何もかもわからなくて」
長いあいだ付き合っているカップル。一緒にいるからなんでも知っているつもり。
だけど、ふと、分からなくなることがある。目と目だけで通じ会えてると思ってたのに。
わかっているつもりなのかもしれない、と考えることがある。
「名前を書いて消していた頃みたいに」きっとまだ片思いをしていた頃。好きな子がふと浮かんできてしまって、ノートの端っこに名前を書いちゃうあの感覚。
「呼び合うこともしないまま 夜はふける」
まだ好きあっていた、または片思いをしていた頃とはもう違う。名前を呼ばなくても分かり合える、分かり合えているつもり、そんな今日も終わっていく。
言葉なしでも通じ会えてしまう関係を「エスパー」という題名で表しているの好きすぎる。
ストレートな言葉でラブを歌ってないけどストレート。
理想の恋人の風景。お互いのことをわかっている。だけど全部を知ってるわけじゃない。それは当たり前。当たり前がたまに怖くなる時もある。
私は気分が落ち込んだ夜にはこれを聴いて寝ます。朝昼夕方夜いつの時間帯にもピッタリな気がします。
聴くたびにこれを名曲と言わずして、何を名曲だというのだろうか!と、心の中の私が叫んでいるのです。